西村の墓
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ニュースを聞いてから、数時間が経ち、今でも信じられないのだが、
かつての高校時代のクラスメイトで、ベトナムの考古学を研究していた
友人の西村昌也君が昨日6月9日交通事故で亡くなった。

今から7年くらい前、ベトナムスケッチに彼がベトナムにいて、
考古学を研究しているのを知ったのが、20年以上前の旧交を
温め直すきっかけだった。

当時私はホーチミン市在住11年目、彼はハノイ在住12年目だった。

高校時代のクラスメイトがお互いに知らずにこの国の南北で10年以上
暮らしていた奇縁を面白がったものだった。
しかも、仕事は違えど、互いにこの国の草深い奥地まで入り込んで。

その後、私はハノイに行くたびに、彼と酒を飲みながら語り合った。

映画「インディジョーンズ」に影響されて、考古学者になったという
お調子者だが、単なるお調子だけでは、考古学者はつとまらない。
物価の安いベトナムといえど生活は決して楽ではなく、
苦労を重ねていたことは傍から見てもわかった。

でも、彼とのこの繋がりが、ハノイでの高校の同窓会、牽いては、
ハノイの山口県人会の集まりのきっかけにもなった。

昨年、長年の研究をまとめた本を出版したと聞いたときには、
ハノイの高校の同窓会で、みんなで励ましたものだった。

つい2週間前にハノイの県人会を訪れたとき、日本出張で不在の
当人に代わって、奥様と腕白盛りの男の子2人に会ったばかりだった。
「こんなに近くにいるのだから、今回は会えなかったけど、
またすぐ会えるだろうと思っていたのに。」

西村君のご冥福をお祈りいたします。

 

ベトナムの考古・古代学(同成社)

 

西村昌也博士の遺作となった2011年発表の著書。

東南アジア史学会賞受賞作。

 

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