朝6時に起きて、学校のところまで散歩する。

8時に出発して、クイズ会場まで1時間近く待たされる。そのうち待たされることには慣れるのだが、このころはまだ慣れていなかった。待っている間というのは、いろいろなことを考えて、心が掻き乱される。

でも、この日はバラマキクイズだという確信があったし、大勢なので、まあ、大丈夫だろうと高を括っていたところもある。

そして、いよいよクイズ開始。

予想通り、バラマキだった。

1問目「食物繊維」を答える問題に回答できなかった。次いで、2問目「ハズレ」を引いてしまった。

3問目バラマキに相応しい問題に当たった。

トメ「問題:早口言葉で、隣の竹垣に竹立て掛けたのはどうして?」

ウルトラクイズのバラマキらしい問題などと他人事みたいに言えるのは、あれからずいぶん時間が経ったからであって、このときは虚を衝かれて、頭の中が真っ白になってしまった。(正解:竹立てかけたかったから)

3回問題を引いて、2問不正解、1問ハズレ。このあたりですでに最初の勝ち抜けが決まっている。 絶体絶命というのが、偽らざるこの時の心境だった。 ただひたすら駆けて次の問題に挑戦するのみだった。

4問目。 トメさんが封筒を開け、「問題!」と声を発すると、ひと安心する。少なくともハズレではないのだ。

トメ「政治家が選挙のときに必要とする3つのバンとは、鞄、看板と何?」 私「地盤」 やっと1問正解できた時は、まず、ホッとした。

そして、でも、もう1問、次は絶対に外せないという崖っぷちに立たされた心境だった。

問題を拾いに行って戻ってくると、長い列ができている。 次々に勝ち抜けが決まっていく。あと数席。

自分に順番は回ってくるのか?そればかりが気になる。 前の順番の人が間違えたり、ハズレを引いたりしていると、命が少し伸びた気がした。正解して、勝ち抜けると、死刑執行の階段を一段登る気分になる。

後輩のトシノリが勝ち抜け、長戸も勝ち抜けている。 勝ち抜けの席はあと2つというところで、なんとか順番が回ってきた。

トメさんが封筒を開ける。問題があるようだ。

トメ「問題:今年6月4日、プロ野球史上最年少の21歳9ヶ月での100号本塁打を達成した西武の主砲は?」

私「清原っ!」

トメ「正解!勝ち抜け!」

嬉しかった。涙がでるほど、嬉しかった。これで、間違えていたら、先へ進めないのだから。

勝ち抜け席に走って行って、先に抜けていた、長戸と抱き合って喜んだ。

私自身はギリギリで勝ち抜けたが、ゴールドコーストのマル遊組仲間のしづ姉、ヤマピー、吉田くんの3人がここで落ちてしまった。

午後、勝ち抜け組はまた競馬場へ。他に楽しみはないのだから。

夕食は中華料理。こんな田舎町でも中華料理があることを知って驚いた。

だが、このときはなぜオーストラリアの大平原のど真ん中で中華料理屋に入ったのか、知る由もなかった。

夜、構成作家の藤原さんと小倉アナが巡回。こうやって挑戦者の動きをスタッフは常に監視している。番組作りのネタに欠かせないからだ。 2015-09-07 15.41.51 こうして僕らの1989年のウルトラクイズの旅はつづく。

 <お知らせ1> 
ファンの皆様のご要望にお応えして、ショットオーバーの大声クイズをテーマに「帰れTシャツ」を作成、販売することになりました。現在、下記のサイトにてデザインを募集しています。デザインの腕に自身のある方は是非ご応募ください。
[ 「帰れTシャツ」デザイン募集のページ]

 <お知らせ2>  今年2015年の年末、東京でMan of the Year Seniorというクイズの大会及びパーティーを行うことになりました。これは私たちが学生時代に毎年年末に行われていた学生クイズ日本一決定戦のシニア版です。一般の方も見て楽しめる内容になると思います。 皆さん、是非お越しください。 開催日:2015年12月26日 開催場所:東京ウィメンズプラザ(渋谷区神宮前5-53-67) 詳細は公式サイトからどうぞ。FBページツイッターでも随時情報を発信しています。