先月は半年以上ぶりに日本に帰国した。
今回は仕事より私事が中心。
自分で事業を営んでいると、土日も祝日もないが、逆に、とろうと思えば、いつだって休みは取れる。
7月18日に高校の同窓会が東京で開催されることになっていて、それに参加することから日本への帰国を組んだ。母校は下関西高校という山口県内では有数の進学校で、当然、地元の下関でも同窓会は開かれているが、東京支部のそれもこれまた規模ではけして引けを取らないとのこと。
昨年の12月に帰国した折、同級生らと一緒に飲む機会があった。毎年50歳になる代が幹事を務める習慣で、今年は我々がその代というわけだ。昨年末といえば、ちょうどウルトラクイズの再放送のための特番の収録で東京に出かけていて、同級生と数十年ぶりに出会ったのは収録の翌日。自然とその話にもなり、さらにはその場で同窓会の出し物でクイズをやろうということになった。冗談半分で口にしたが、幹事はまったく冗談と取らず、結局、一気にそれで突っ走った。
周囲から頼まれていた行事を同窓会の前後に嵌めこむと、結果的に、7月17日、18日、19日と3連投することになった。
17日は繊維輸入組合からの依頼で講演会、19日はクイズ関係のトークショーへの出演である。
400名以上が集まり、19時から総会が開幕、15分ほどで閉幕し、懇親会へ。この懇親会のメインがウルトラクイズ。私は問題作成からコーナーの司会まで、責任重大である。
我が校、県下では名門校で、進学実績も県下有数。人材も多数排出している。
5つ上の同窓生である現職の農林水産大臣林芳正氏も見え、スピーチされた。
そして、いよいよ私の紹介ビデオが流され、舞台に上がる。
400人の前で壇上に上がり、見渡すと壮観。ここでクイズやるのかあ、思うだけで、嬉しくなる。
最初は○☓クイズで、400名を一気に6名まで絞る。
このときのために、ああでもない、こうでもないと、問題を考えできた。
果たして、第1問目は?
我が校には「天下第一関」という校是があり、ウルトラクイズの企画を聞いた瞬間から、第1問目はこの「天下第一関」で問題を作るしかないと考えていた。
そして、調べに調べ、考えに考えた挙句、やっと生まれた第1問。
我が校にまったくふさわしい第1問目と自分では出来に満足しているのだが…
予め配られていた内輪の表裏が赤白に塗り分けられていて、これで回答するようになっている。
いい具合に2つに分かれてくれた。そして、正解は…
以下、問題はすべて地元・下関に関するものばかり。
○☓問題15題。早押し問題30題を用意して臨んだ。ネタは同級生らに出してもらい、最終的に私がクイズとして出題できるように手を加えるという具合だ。クイズの問題を作ったことのない人が問題を作ると、やたらと難しかったり、限定が不十分だったりで、なかなか皆の前で出題するには至らない。そこをプロがお助けするというわけだ。
途中には地元の同級生や有名人が登場するビデオ問題まで挟んだりした。先頃、現役を引退した力士・豊真将も下関の出身で、取材に出かけた際にクイズの問題を出題してもらっていた。
予選は割とすんなり8問ほどで決着が着いた。
決勝進出者6名で、決勝戦の早押しクイズへ。
この決勝戦が大接戦となる。
5ポイント先取で優勝のところ、最終的には3人が4ポイントを取りリーチ。
問題は相変わらず、地元や母校に関するもの。
とはいえ、内容的には、ふつうに全国放送の番組出しても使えるものだ。
最初の「長府高校」というところは地元ネタだが、以後は全国区の佐々部清監督を持ち出し、十分に一般的な内容にしている。
また、今年亡くなった同窓生の先輩にも敬意を表して、出題したり。
大接戦の果てに、若いMくんが優勝。スターフライヤーでの羽田-北九州/山口宇部空港の往復ペアチケットを獲得した。
これほどの大舞台での司会というのは初めてで、ちょっと緊張したが、何より本業のタレント三宅あみさんのおかげでなんとか事無く終えた。彼女ももちろん本校の出身者だ。
私はこのクイズのコーナーだけの司会だが、彼女の方全体の進行も担当されて、ずいぶんとご苦労だった。
準備はたいへんだったけど、ホントに久しぶりに同級生たちと会えて、楽しい時間を過ごせた。同窓会直前の1週間位前は、連日皆集まったようで、高校時代の文化祭を思い出させてくれた。
終わった後、やたらとクイズの話題で話しかけてきた美しい女性がじつは女優さんだったりして、つくづく我が校は有名人をたくさん輩出しているのだなあと感じた。
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