今日で9月も終わり。
今年は26年前の日記を取り出して、はるか昔の特別な体験を振り返ってみた。
腐れ縁の悪友・長戸がコラムで書いているように、僕らにとっては9月は特別な月だ。
通称「26年前日記」には、多くの方からメッセージをいただき、ウルトラクイズの影響力の大きさを改めて実感するに至った。その多くは小学生や中学生の多感な時期に僕らの出場したウルトラクイズに触れ、心震わせながら、番組を見ていたにちがいない。
そういう確信があるのは、かくいう僕自身も第2回、第3回といった初期のウルトラクイズを必死にTVにかぶりついて見ていたからだ。
その頃に出逢った作家が高橋三千綱。
高校を卒業して、アメリカ留学し、帰国後、早稲田大学を中退。新聞記者をしながら小説を書き、芥川賞を獲った作家だ。
当時の僕には「アメリカ」というキーワードがあって、アメリカに関わるものを片っ端から追求していった覚えがある。高校を卒業して、単身アメリカに乗り込んだ高橋三千綱という作家の行動力には驚き、僕も大いに感化された。日本を離れ、今、ベトナムにいるのも、きっとこの作家の影響が大きいのだと思う。
彼が芥川賞を受賞した作品が「九月の空」。
ひたむきに剣道に向かう15歳の少年を主人公にした青春小説だ。
久しぶりに、20年以上、30年以上の昔を振り返ってみて、僕はこの小説を読み返してみたくなった。
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