血のゼリー
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昨夜は仲良くさせてもらっているカバン屋の女社長を誘って鴨肉の店へ繰り出した。

昨年、彼女がオープンした店を訪問した際に、何か食べに行こうと誘われて、初めて行ったのがこの店だった。店名にもある「鴨肉の麺」も旨かったのだが、今回の一番の目当ては禁断のあの料理だった…

 

禁断の料理「血のスープ」

私の実家のある下関はフグ料理で全国的に有名だが、ベトナムでも中部の漁民らが食べるらしい。でも、フグの毒で死んだ人もいて、ニュースにもなっているので、一般の人たちは危ない食べ物だと感じているようだ。

だが、ベトナムにもこれに匹敵する危険な料理がある。

鴨の血のスープ

それが「血のスープ」だ。

豚やアヒルなどの新鮮な血をお椀に盛り、肉などの具を若干加え、凝固したら、ピーナッツやミント、バジルなどの香草をのせて出されるのが一般的である。

「スープ」と呼んでいるが、実際のところ、ゼリー状に固まっているので、スープではない。

さしづめ、見た目からは「赤い茶碗蒸し」と呼んだほうがイメージしやすいだろう。

実際、口当たりも茶碗蒸しのそれに近い。

ほんのりとした甘さのある上品な味だ。

ただし、この料理は、衛生面がしっかりしていないと、感染症に罹る恐れもある、たしかに危険な食べ物である。

ベトナムの医療当局は血のスープの危険性を指摘したり、感染症に関する事件も報じられたりしているが、ベトナム人の間でこの料理の人気はまったく衰えていない。ちょうど日本人の間でもユッケやレバ刺しの根強いファンがいるようなものだろう。

 

もう少しマイルドなほうがいいなら、「血のゼリーのスープ」か

血のゼリーのスープいきなり「血のスープ」はきついという人には、代わりに「血のゼリーのスープ」がいいかもしれない。

これも原理は「血のスープ」と同じだが、血がしっかり凝固したものをタケノコと一緒にスープに入れて茹であげている。

ちょうどやわらかいレバーを食べているような感じで美味。

初めてこの店に連れて来られた時に、最初に出されたのがこの料理で、あまりの旨さに驚嘆し、もう一杯お替りしてしまった。

これがあまりに旨かったので、案内してくれた女社長に「血のスープ」あるのか訊いたところ、いぶかしげに「食べられるの?」と返されたが、「もちろん」と頷き、試してみることになった。

実は、私自身は「血のスープ」の愛好者でもなんでもないが、このゼリー入りスープがあまりに旨かったので、「血のスープ」も味見したくなったのだ。

 

鴨肉とタケノコの炒め物も絶品

昨日は、「茶碗蒸し」をいただき、スープをいただいた後で、メインの鴨肉料理。鴨肉のタケノコ炒め

タケノコともやしを一緒に炒めただけのシンプルな料理。

鴨肉は柔らかくて、ジューシーで、文句なしに旨かった。しかもボリュームありすぎで、最後はちょっとだけ残してしまった。

一緒に炒めてあったもやしもシャキシャキ感が残っていて、実によろしかった。

もういい加減お腹が膨れていたが、女社長が締めに血のゼリー入りの春雨(ミエン)を頼んでくれた。鴨肉入りの春雨もできるが、私の好物のほうを選んでくれたのだ。

お腹いっぱいと音をあげるには早すぎる。

 

あまりの安さに仰天、デブのヴァンさんの店

太っちょのヴァンの鴨肉麺この日は二人でビール3本空けて終了。

勘定すると、合計30万ドン(約1500円)ポッキリ。

前回もあまりの安さに唖然としたが、今回もやはりビックリだ。

女社長は帰り際に家族のために別途何か注文してお持ち帰りしていた。

 

店名に「デブのヴァン」とあるから、写真の女性が店主なのだろう。

店はランハ通りとタイソン通りを結ぶタイハー通りの路地を入ったところにある。以前はタイハー通りを挟んで反対側の路地の入口にあったが、今年の2月に今の場所に移転したらしい。

前の店は店内の席がわずかしかなく、路地沿いに小さなプラスティックのテーブルがたくさん出ていた。今の店は、奥に広いスペースがあってテーブルが並んでおり、やっと店構えができたという感じ。

グーグルマップのコメント欄を読むと、ベトナム人の間でもこの店の「血のスープ」の評判が高いことがわかる。

興味を持たれた皆さんもいるかもしれないが、試すため試さないは、あくまでご自分の判断と責任でどうぞ。

 

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